孤独死、みたいな話が問題視されるようになって久しいが、確かに部屋でひとりいる時の静けさといったら耐えきれないものがあって、人生で初めて「ピアノの音がほしいわ」と思った瞬間と遭遇したのが今日。
確かにクラシックっていうのは偉大だなって感じる。なんかほんと心に寄り添ってくれるだけで十分なんだなってつくづく感じる。
本とかもそうじゃない。小説を読んで共感したとて、解決策が見えなければ何も良くなってないじゃないかって思ったりしてたけれども、それはまだまだ傷が浅かった頃の話だったと分かった。
いよいよ寂しさが極まると、共感してくれる、共感できる、そういう寄り添ってくれる何かを求めてしまうのが人間で、それはいいことだと思うんだけど。文学とかクラシックがずっと昔に生まれて、今日まで衰退することがなかったのは、きっと誰にも寄り添ってもらえない心を持った人々がいつの時代にもいるからだろう。
人間の哀しさ。ピアノの音が沁みる。
こうやってますます若造のSpotifyのプレイリストも大半がクラシックで占められるようになっていくんだ。あぁ、無常。
こんなにまともにクラシック音楽を身体が欲するっていうのは驚きだね。こういうのとはさっぱり縁がない人生の方がよっぽどお気楽で望ましいんだろう。
Written by Shun Muraki. Thank you.