どんな夢想主義者も現実を生きている。
現実世界に着手し、現実に生きる人と関わる。
そうしていくといつの間にか「夢」が小さく萎んでしまう。
けれど、性根は夢みる瞳であるがゆえに、未来が見窄らしく思えて辛くなる。
現実世界を生きなくちゃいけない。
現実をキャンバスに、夢を描かなきゃいけない。
それは本当に刺激的で充実そのものだけど、しかして視野を広く保ち続けることも難しい。
いつもふと手がとまった時に振り返って、いつの間にか夢とたもとをわかっていたことに気付く。
そしていつも夢の跡をさまよい「自分のものだとは思えないもの」を探す。
寄り添えなかった夢。
それこそが意識から外れていたもので、視界の外にあったものだ。
呼吸を整えて、自分の世界観にピントを合わせていく。
世界は捉え方次第で、自分がワクワクするような世界を捉えて生きていけばいい。
どんな現実も語り直せば夢になる。そして、今度はその夢が現実になる。
Written by Shun Muraki. Thank you.