2022.09.05

ライフスタイル

一番好きなことをするために必要なそれ以外のこと

以前ONE OK ROCKのTAKAさんが「家では音楽はやらない」「そこまで音楽に興味がないのかもしれない」といったことを話している動画を観たことがあって、それが結構当時は不思議に感じられたものである。

要するに「一番好きなことをずっとやっていればいいじゃん」という価値観でいたのである。
サッカー選手はサッカーボールを蹴り続けていればいいし、自分がものづくりが好きなのであれば、それ以外は全部遮断して、プロダクト開発に専念していればいいじゃないかと。だってそれが一番好きなことなのだから。それをずっとやっていられるならそれでいいじゃないか。どうして休んだり別のことをしたりしているんだ?もうレースからは降りたのか??などなど、個人的に思うことがあった。

でも、そんな僕もプロダクト開発がなかなかうまく進捗しないことを感じていた。”煮詰まっていた”のである。
そして、ここにきてこの考え方に変化があった。「一番好きなことをずっとやる」ためには、「一番好きなこと」以外のことを必要とする、という気付きである。

結局自分は誰かと何かを一緒にやっていたくて、その手段としての、理由としての「プロダクト開発」なのではないか、と思い始めたことがきっかけで、でもこれをもう少し深ぼっていくと、つまるところ

・自分はものを創って人に届けることが一番好きである
・でもそれだけをやっていてもうまくいかない。プロダクトすら作れないかもしれない。
・僕がプロダクトを創って人に届けていくためには、例えば「仲間」の存在が必要だ。
・それは「チームメンバー」という機能的な意味で必要なのではなく、ただ精神的な支柱として不可欠なものである。
・仲間がいるから、一番好きなことを続けることができる。

こういうあらましなわけである。
もっと簡潔に言うなら、サッカー選手はサッカーボールを蹴るだけの毎日では、サッカーボールを蹴り続けることはできない、という話である。
サッカーをすること以外にも、例えば毎日ちゃんとご飯を食べなきゃいけないし、十分に睡眠をとる必要がある。
これらはサッカーではないんだけど、一番好きなサッカーをし続けるためには必要なことである。

こういった「一番好きなことをするために必要なそれ以外のこと」が整っていくと、結果的には「いい距離感」「いい温度感」なるものが生まれる。
一周まわったような大人の人が「若い頃はそれだけをずっとしていたけれど、今はいい距離感でできています」とか言いながら、でもちゃんと結果を出し続けていることにはそういった背景があるのだと、なんだか腑に落ちてスッキリした。

村木 瞬Shun Muraki
Web Designer

Neutral between linear and non-linear.

デジタルメディアのフォーマット
「Linear Native」について研究。

テーマは”リニアとノンリニアのニュートラル”